激安旅行で元気になる

久しぶりに幼馴染が集まることになった。
全員で4人。
幼稚園から高校までずっと同じ団地に住んで一緒に過ごした仲間だ。
高校を卒業してからはそれぞれ違う道に進学したり、引っ越したりでバラバラになっていた。
今はもう、専業主婦もいれば、共働きの主婦もいる、バリバリのOLもいれば、バリバリでないOLもいる、まさに人生色々といった感じだ。
連絡を取り合った結果、合うのは温泉にしようということになった。
30代は疲れているのだ。
温泉に入って疲れを癒して、お酒を飲んで旧友を温めよう。
しかし、世間の波に少なからずもまれている30代はお財布の紐も硬い。
そのため、幹事役の私は激安旅行を調べてみることにした。



不景気の今、旅行業界も集客に必死なのだろうか。
激安旅行で調べてみたら温泉宿が沢山出ていた。
みんなのお眼鏡にかなうような旅館を見つけてほっと安堵する。
幹事役は大変だ。
何しろみんな、昔と変わらず言いたい放題なのだから。



それぞれ話したいことが、あり過ぎるくらいあった。
普段なら絶対飲まないような値段の付いたお酒をばんばん注文し、学生の頃のように大いに盛り上がった。
激安でも少しは旅館のためにお金を落としただろうか。
激安旅行の温泉だったけれど、私たちの心は十分満たされた。
本当は、金額と場所は問題ではないのだ。
集まって一緒の時間を過ごすだけで元気になれた。
また、必ず会おうと約束してそれぞれの帰る場所に帰って行った。
そう遠くない日に必ず。
幹事役は、勿論持ち回りで。

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